定番ファッションのボーダー柄がモテない理由

「ボーダーアイテムはモテない!」そんな声がよく聞かれますが、ファッション業界においてボーダー柄のアイテムは不動の人気を誇っています。実際、街に出ればボーダー柄はすぐに見つかります。好きな柄として挙げる人も多いのではないでしょうか。なぜ、ボーダー柄はモテないと言われるのでしょうか。

ボーダーは、へり、縁を意味する言葉です。現在では、横方向のしましま模様を指す呼び名として定着していますが、もともとは、布の片方にプリントや織り柄をあしらったものでした。わかりやすいのが、スポーツソックスやユニホーム。ポロシャツの袖や襟にライン状の縁取りをしたものもあります。

つまり、ボーダーは、男性的なアイテムだったわけです。さらに、歴史的に縞模様は忌むべき対象に用いられたとも言われています。アニメなどでよく見かける白黒の囚人服もその一つです。しかし、革命運動が活発になったとき、人々は縞模様をあえて身につけるようになりました。

自由を求めて、既存の価値観をぶっ壊す、その象徴として縞模様を採用したと考えると、ボーダー柄は非常に力強い印象のあるアイテムだと言えます。もちろん、現在ではそういった意識はほとんどなく、おしゃれなファッションアイテムとして取り入れられています。海軍の制服をモチーフとしたマリンスタイルも、歴史的な意味合いはほとんど排除されたものが多くなっています。上品なファッションスタイルとしてうまく取り入れているモデルさんも多くいます。

ただ、こういった背景を知ることで、ボーダー柄が女性らしさをアピールするためのものではないことがわかります。モテないと言われるのも納得できるのではないでしょうか。

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